別に自分で理論計算したわけでなく、人様の作った理論式に基づいて、人様の作ったExcelファイルを使って、ただ数値を当てはめただけなんですけど。。。

AA5TBさんのシミュレーション用Excelファイルはとてもハマるな~
1日中計算しまくってたような。

まずは、MFJ-1788の実測値から計算してみる。
MFJ-1786-88
こんな感じだ。
これを見ると、アンテナの素の特性としてはMFJ-1786が真っ当なのに、使う側の都合上強引に低いほうに周波数をずらしたのが1788であるのが明白だ。なので、単に性能を求める人は1786の方がいいと思うよ。
でも1788を買ったのは全然後悔はしていない。だって、7に出れなくて
24/28に出れるよりも、24/28を諦めて、7が不完全ながらも出れたほうが個人的にはうれしい。
一応少し説明すると、太字の範囲がMFJが製品として出している範囲。
つまりこれならなんとか実用になる!と思われる範囲。そして青字のとこはMFJ-1786の範囲。つまり、一番無理なく動作できると思われる範囲だ。
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具体的には、MLAの特性上、あまりループの大きさが波長に近くなってしまうと動作原理的に多分シミュレーションからも外れるだろうし、そんなに大きいアンテナを立てる場所があれば、磁気ループよりも普通のアンテナを上げたほうがいいだろう。なので、波長よりもかなり短いという条件を、波長割合が約30%以下と仮定してみる。
一方周波数の下限は、放射抵抗と効率のところ。これも独断だけど、
効率が約30%以上が青字、効率が約10-40%で放射抵抗が数10mΩが薄い青字、効率は1%位でも放射抵抗が5mΩそこそこあれば黒い太字にしてみた。
厳密ではなくかなり雰囲気だ。
そういう発想で、こんどはいよいよ、室内天井磁気ループアンテナを設計してみる。これだ!
室内天井磁気ループ
ループ直径は3.5mに固定し、導体直径だけを1mm/1cm/2cm/3cmと動かしてみる。
導体直径1mmとは、手持ちのよくあるスズメッキ線を使った場合。
1cm/2cmは多分ホームセンターで手に入りそうでかつ、なんとか曲げ加工ができそうなアルミパイプの範囲。3cmはちょっと作るのは苦しそうだけど、MFJ-1788とほぼ同じ条件でループ直径を大きくしたらどうなるかを見てみるためにやってみた結果だ。
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独断と偏見で解釈すると、まずは周波数の上限はほぼループ直径のみで決まるみたいな。磁気ループアンテナの原理上の制約からくるわけだ。
周波数の下限は導体の太さに関係するみたいな。ただ、その2つは補完関係には無くて、導体の太さに比例してパフォーマンスがあらかじめ決まっており、周波数上限だけがサイズで抑えられるので、
「性能の山の形状はほぼ一定で、山の位置はループのサイズによって決まり、山の高さは導体太さで決まる」みたいな感じか?
なので、まずは出たい周波数をあまり欲張らずに設定してサイズを決めて、あとはできるだけ太く作れば理想的な磁気ループアンテナができるという結果なように見える。(あくまでもこのシミュレーションの中だけの話だが。)

というわけで、計算はこれで終わりなんだが、ここで現実問題を考えてみるに、もしループ直径3.5mのMLAを作るならば、導体直径2-3cmであれば、3.5/3.8/7MHzだけのためになら作る価値はある(3cmなら1.9も行ける可能性も?)。 ただしそれは、ちゃんと屋外に作る場合だ。同じものを室内アンテナとして作った場合は当然ながらかなり性能は落ちるだろう。なので、そこまでしてやる価値があるか?というのはかなり微妙。

今後の方針としては、
もしMFJ-1788を屋外に出してもかなり性能的に不満な場合 or 外部要因により屋外アンテナを出すことが困難になった場合ならば、直径3.5m以下の大きさで作る可能性はゼロではないというところか?