ムセンとは関係ないものの、去年買った車があって、ここの環境だと外出先は車はNGでバスと電車で行かざるを得ない場所のほうが多いので、車には週に1回位しか乗るチャンスが無い。なんとかバッテリーが上がらないように、でもちゃんと週1はエンジンかけて、しかも早急な用事がないのに都心まで高速を使って往復して60km位走ってくる・・・みたいな涙ぐましい努力をしていたにもかかわらず、それでもついにバッテリーあがりとなりました。

努力はムダだったみたいね。まあ、ここの場合、一般道路は常に渋滞しているし、坂も無いので、たとえ走行していてもエンジン回転数はいつも低いまま・・・だから、バッテリーを充電するよりも渋滞中で放電する方が多いような気もするんですけど・・・

トヨタのディーラーに電話してみると、「バッテリー上がりの救援はやってないので、保険会社に電話して頼んで工場まで持ってきてくれ」と言われる。。。まあ、世知辛い世の中ですな。w
まあそれでもいいんですけど、でもそうやって1回充電してもらったって根本的解決にはならないわけですね、当然ながら。

なので、充電器を即ポチったわけですよ。そして、もう他人に依頼する暇があったらそれはやめて、自分でやって経験値を積もうじゃないか!というのが今回の趣旨。

そこで、バッテリー充電器CV-1500を買ったのですが、この機械はバッテリー電圧が7.5V未満だと、見捨てられて充電モードに入ってくれないという仕様。で、バッテリーを取り外して実測してみると・・・

なんと、2.1V。  
 
12V用の普通の車用バッテリーですよ。w もうその時点で終わってる!ことは誰の目にも明白なわけですが。
でも、めげない。www 原因はわかっていて、単に週に1回しか乗らないという以上に、暗電流ですね。

前に乗っていた車には無かった、キーレスエントリーのシステムとか、そういう暗電流を食いまくる電装品が山盛りなこの車。まあ時代の流れだから仕方ないけど、昔のままのメカニカルキーだけのほうが余程便利だよ。 さらに、ナビも一応最新機種みたいのを付けたので、これも知らないうちに暗電流流れている可能性も・・・?

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それで、CV-1500にも見捨てられた端子電圧2.1Vのバッテリーをいかにして救助するか?というのが今回のミッション。あ~、往年の、「スパイ大作戦」と「サンダーバード」が両方頭に浮かぶことよ。w 
となると、俄然やる気が出てくるのが「変人モード」ですね。

それでこのアマチュア無線のブログとようやく関連が出てくるんですが、そういえば前に自作した、秋月バッテリー(移動運用用)の充電器。結局、移動運用せずにただ4年間放置・・・していただけ・・・という情けない状態だったわけですけど。

何をしようかというと、この図のように、左の小さいのが秋月バッテリー、右の大きいのが車用の12Vバッテリー。で、現在の秋月バッテリーは4年間放置していたとはいうものの、まだ端子電圧9.7Vあったんですよ。
11なので、この図のように単に並列につないで充電してみようかという。。。

やってみたのが次の2枚の写真。(2枚目は接続部アップ)
DSCN2077

DSCN2078
もう、ヤバさ丸出しwwwですな。
単にミノムシクリップで、しかも長いのが無かったので短いのを数本つないだだけ。w
この、情けなく細い線の抵抗と、複数本テキトーにつないだ接点の接触抵抗とで、天然電流制限抵抗が構成されているわけですね。w
<いい子は絶対に真似をしないように。>
実際やってみると、程よく線が人肌くらいに暖かくなって、なおさら電気抵抗が増して電流制限効果が高まってるのが実感できるという。

データ的には、まずは接続前の各バッテリーの電圧
・秋月 --- 9.7V
・車 ------- 2.1V
それをミノムシクリップでつないだときの電圧値が8.75V。

つないでしばらく放置してみる。そしてまた電圧を測ってみる。
接続前バッテリー電圧
・秋月 --- 9.67V
・車 ------- 5.5V
ミノムシでつないだときの電圧8.44V。

という具合に、ちゃんと充電されてるんですよこれが! 
<いい子は絶対に真似をしないように。>

こうやって、車のバッテリー側の電圧が7.5V以上になれば、CV-1500が許してくれて充電を開始してくれるだろう?という目論見ですな。。。果たしてどうなるのか??

ちょっと秋月バッテリーが可哀想になってきたので、一旦外して、前に作った自作充電器で秋月バッテリーだけを充電し直してもう一回やってみる。こんな感じ。
接続前バッテリー電圧
・秋月 --- 10.0V
・車 ------- 6.0V
ミノムシでつないだときの電圧9.1V。

しかし、このように、なかなか7.5Vまでは行かないんですよ。しかも、一旦6.5V位まで電圧が上がったので、みのむしを取って、車バッテリー単体で電圧を測ってみると、見ている間にあれよあれよ・・・と5V近くまで下がってしまう・・・という現象に遭遇。

そこで、また、ヤバイことを考えてみた。この図のように、
22車用バッテリーと秋月バッテリーを並列にした状態でCV-1500に接続して電源を入れて、CV-1500の電圧検知回路が7.5V以上の電圧を検知して充電モードに入ったのを確認してからすぐに、手でこの図の青い×印のところを切断し、車用バッテリーだけを充電するようにしてしまおう。という作戦。悪く言えば、「CV-1500だまし作戦」ですな。

こういう方法は当然ながら一切推奨されておらず、どこにもやっていいなんて書いてない。
<いい子は絶対に真似をしないように。>


で、やってみた。

この2枚の写真がその様子。
DSCN2089

DSCN2092

これはお疲れさまの秋月バッテリーを、真面目に自作充電器で充電している様子。
DSCN2083

その結果、
ちゃんと、CV-1500が充電モードに入って、正常に充電が開始されました!

当然ながら、
<いい子は絶対に真似をしないように。>


一応まとめると、
この方法を開発したことにより、端子電圧が2.1Vまで下がったバッテリーでも正常に充電可能になるという結果を得たことになりますね。

今のところいい感じではあるものの、正常に充電終了まで行って、正常に車のエンジンがかかるのか?はまた次回ということで。



(2015.7.11追記)
ひととおり今回のが終わってから秋月バッテリーの充電終了電圧を見ると、11.8V位までしか行ってないんですね。
4年間放置していたせいかもしれないけど、でも、秋月充電器キットをただ作っただけなので、久しぶりにそのマニュアルを眺めたりして見る・・・けれど、どうも電圧設定・充電電流設定が完全に半固定VR廻しによる設定で、性能的には前時代的なんですね。
それで、今回CV-1500を買った時にいろいろ勉強した結果、DRC-300を発見。
しかもアマゾンだと、下位機種のDRC-200よりも安い。さらには、豊富な充電モードに加えてフロート充電・サイクル充電まで対応だって。さらに、
・DRC-300 --- 2.3 - 45 Ah
・CV-1500 --- 32 - 105 Ah
ということならば、安い値段でDRC-300を買いさえすれば、12V用の 2.3 - 105 Ah までの全鉛蓄電池を理想的に充電可能な上、45Ah以下のバッテリであればDRC-300に常時接続しておくことにより、非常用電源としてのバッテリーを満充電の理想状態でしかも放置で維持可能になるというメリットがあることになりますね。
なので、ちょっと自作品で名残惜しい感はあるものの、秋月キットを自作した充電器は廃棄して、DRC-300で代替&さらに高機能を狙うのがいい感じという方向になりそうです。


(2015.7.11の夜追記)
ついに、正常にエンジンかかりました! あとは数日様子を見て、新品バッテリーが用意できた段階でそっちに付け替えですね。敢えて危ないバッテリーで外出してリスクを冒すようなことは出来るだけしないようにしたいですよ。


(2015.11.29追記)
駐車場は基本的に北向きなので太陽の光は当たりにくいのですが、夏場はボンネットの一部には短時間直射日光が当たるので、太陽電池
SB-700 を設置してみましたよ。
その結果、夏場は太陽電池でまあ一応自己放電分はカバーできていたものの、さすがに冬場は苦しい。でも、バッテリーを外して充電するほどには減ってない。(しかも外すのは面倒くさい。外して戻した後のいろんな機器の初期設定がまた面倒)なので、結局時々用もないのにエンジンをかけてバッテリーの御守りをするという・・・やや元の木阿弥に近い展開になって来たので、DRC-600 を買うことにした。これは、2.3Ah~90Ahなので、車のバッテリーには対応出来るし、今回の目的はズバリ、フロート充電。但し、車庫は外部道路に筒抜けなので、セキュリティー上の問題・雨が当たる問題はありまくり。
そこで、バッテリーがちょっと要充電になってきた場合で、
昼間&自分が家に居て時々様子を見に行ける&天気が晴れ という条件を満たしている時を狙って、その時間帯限定でAC100Vの外電源コンセントから線を引っ張ってきてボンネットを開けて(できれば半開位に留めたい・・・)、フローティング充電をしてみよう。という計画です。数日中に実行予定。果たしてどうなるのか???