HEX BEAMっていうアンテナがある。国内参考サイト様はこことかこことか。

それじゃ~ そういう贅沢なビームなんかいらないから、その放射器だけ持ってくれば、狭い場所に使えるじゃん。というわけで、こちらの室内アンテナに許容されるスペースは、ここに書いたとおり 5 x 3.5 m 。(但し、石膏ボードの誘電体表面波長短縮は考慮せず。)
なので、横幅5mは固定にして、縦の長さを可変にして最適化シミュレーションをしてみた結果がこれだ。

室内Half HEX 1
室内Half HEX 2

これを、このときのベント・ダイポールと比べてみる。図面だけ再掲すると次のとおり。(前回も今回も、地上高5mが条件)

図面
地上高5m


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ならば、前のベント・ダイポールのベント方向を、この室内 Half HEX と同じ方向にしたら?

横ベントDP1
横ベントDP2

こうなる。(但し前回の可変部分の長さ最適値は87cmだったので、ほぼ同じ寸法と見做せる。)

ここで注目するのは最適化終了時の jX=0 のときの R の値。

縦ベントダイポール  43 Ω
横ベントダイポール  37 Ω
横Half HEX      20 Ω

つまり、長さを最適化して jX を 0 に持っていくのは言うまでもないとして、「 R をできるだけ 50 Ω に近づけるために、アンテナ形状をうまくいじれないものか?」 というのを考えてみることにする。