新製品ではなんといっても目立ったのは、ICOM, ID-31
ますますICOMはD-STARに力を入れまくりな状況だ。
KENWOODはもう、TH-D72でAPRSをやるというCQ誌別冊を配りまくってそっち方面に全力みたいだし。
一方VertexStandardの方は、製品というよりも、C4FM(4値FSK)が主題の挑戦的パンフレットが今回の目玉みたいな。某GMSK方式を批判しまくった後で、2012年にC4FM/FDMA方式、2014年にC4FM/TDMA方式の新製品予告を告知。
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で、ブログネタとしては、やはり一番気になるのは新製品よりもこういう「技術動向ネタ」。

とりあえず、YAESUのパンフレットではGMSKは古い方式で、C4FMは新しい素晴らしい方式ということになっているが、そのあたりを調べる。とりあえずはwiki.

デジタル変調
D-STAR

まあこういう通信方式がらみの話って、実は個人的にはもう15年位前にマジな仕事がらみでやりまくってたんだけど。当時はモトローラ特許が世界を席巻してる時代だったが・・・ようやく今年というか今月
Googleがモトローラを買収してからそういうニュースが一般世間に流れてきてるみたいだが。www 
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そういうのを踏まえて言うと、はっきり言って通信方式なんかその時代の流行り廃りで決まるんだよな。カネ・コネを持ってる企業の推す通信方式が結局採用されるとかそういうの・・・。
もっとはっきりといえば、C4FMって要するに、業務用・レジャー用の
350MHz帯デジタル無線機と全く同じ方式にしたいっていうだけじゃん。例えば、これとかこれとかこれとか。
別に今さら意見を立てて述べるようなことではなくて、既に各社とも製品化済みな方式なわけで。 別に新しくも何ともない。
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まあそういうのをいろいろ見るに、やはり結局、どこのメーカーにも属してなくて、JARLとも関係ないwikipediaの記載が一番真実に近いのかな???とか何となく思えてくるところがこの世なのか??
抜粋して引用すると~

アマチュア無線のパケット通信でのGMSKはVCOでの変調が殆どであり、しかも変調指数の正確な設定、管理が困難である事情により、実質的にはGFSKである。

(多値FSKは、)GMSKよりも良好なBER特性が報告されている。しかし、多値化されているため、変調器の周波数偏移が狂うと復調できなくなる、また復調器(ディスクリミネータ)のF-V特性が狂っても復調できなくなると言う無線機製造上の欠点があった。これらの管理は後に出てくるQPSKのような多値化PSKの方が容易であったため、防衛用無線機やページャに採用されたものの、現在は主流から外れている。

FSK方式研究の終焉
1980年代中頃まではデジタル移動通信用の本命としてFSKが研究の中心であった。当時は何よりも消費電力の観点からC級増幅器の使用が必須であると考えられていたためである。その後、隣接チャネルへの漏洩規格を緩和し、時分割送信 (TDMA) とすることで送信している時間率を下げることで、実用的な消費電力で線形増幅器の使用が可能となったことから、FSKの研究は一気に終焉を迎えることになった。


現在では、DVモードのデジタル音声通信と同時にGPSとDVモードの4.8kbpsデジタルデータ通信機能を利用して、位置情報をリアルタイムに交換しあう通信方法が利用されている。
2006年9月以降に周波数などが再編成され 430MHzでのDVのレピーター局も増設されたが無線機の普及は進んでいない。D-STARは無駄なので中止するべきだ、という内容が日本アマチュア無線連盟の内部でも論議されたことがある。


D-STARの通信方式は変調方式AMBE 2.4kbpsだが、この速度は、PDCのハーフレート電話(CELP 3.45kbps)より遅く、電界強度があっても変調による線形歪みが発生し、それまでのFMと比べると非常に聞き取りにくく 大きな違和感に結び付 個人ブログや掲示板などでたびたび指摘されている。

D-STARを主導しているICOMカタログではリピーター同士は10MBPSの大容量回線と表記されているが、現在、一般のインターネット回線で10Mの速度は旧タイプの有線LANと同じレベルであり これが大容量という表記にしているのに疑問がもたれている。


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なんかこう、ICOMも、YAESUも、JARLも、全員真っ赤になって怒り狂いそうな記載ばかりだな~。


敢えてここではこういうふうに引用するだけで、一切それに対して論評はしないけど、要するに一般論としては、「利害関係者の言うことは、ある程度眉に唾をつけて聞き流す程度が妥当」っていう処世訓wwwみたいな。

所詮技術なんて流行り廃りが激しいもの。そんなのに熱くなって怒りまくるのは愚かしいことよ。あ~そういう議論は こっちのブログ で書いてるからここでは書かないけど。www

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<結論>
せっかくの「アマチュア」無線なんだから、技術論とか文句たれてないで、早く楽しんだモノ勝ちなんじゃないの?という。

→ なので、なかなかこれは経済的に難しいことだけど、Wiresだか
APRSだかD-STARだかC4FMだかそういうのって、悩んで迷ってる暇で全部やったモン勝ちみたいな。wwww 

→ あ~全部やるなんていうと、やはり経済的勝者が勝ちなのか?? (リグ以上に)ロケーションとアンテナ(=パッと不動産を購入できる富裕層がモノを言う世界www)が圧倒的優位性を持つHFのドッグ・パイルみたいな世界と似てくるという??

→ なのでこういうデジタルとかじゃなくて、CWとかJT65とかそういうマイナーだけど小電力でも可能性のある方式に特化するというのが、富裕層じゃない人間がとるべき道とか????

まあ、こんなブログ書いてないでさっさとちっちゃいリグを担いで移動運用でCQ出した局が勝ちだろうなと。