マッチング回路とエレメントを両方自動最適化すると、MMANA-GALが悩んでしまってうまく行かないというのが前回まで。
しかし、片方ずつ最適化しても意味は無い。なぜならば、あまりに近くにあるのでお互い影響しあうからだ。
ならば・・・
○○マッチとかそういう何十年も前からの技術にとらわれず、このときにやった整合回路なしのアンテナに、集中定数でマッチング回路を作れば?という。
集中定数だからアンテナエレメント本体の分布定数回路とは影響は最小限。こういうときに、周波数の低いバンドだと逆に楽だ!
さらに言えば、周波数が低いとアンテナが大型になって散々苦労してるのに、マッチングに集中定数を使わないなんてもったいなすぎる!という感触。
さっそくやってみる。
要するに、やってみてうまく行けば、上記の集中定数マッチングだとアンテナの分布定数回路への影響は少ないというのが実証されるということだろう。
まずこれの上の表が、前回のノーマッチングのアンテナの最適化済みの寸法だ。結果から言うと、これの下の部分が求める定数。
これは、エレメント本体は固定にして、集中定数だけをパラメータにして最適化した結果だ。このとおり、理想的動作な感触。
最適化の結果の数値。
R=54Ω, jX=-8Ω, SWR=1.19
が得られた。
そしてこれは特性図。
R+jX, SWR, パターンともに、素直な3エレ八木の特性が保たれている。
まさに、アンテナ本体はいじらず、マッチングだけをやったという意図通りなわけで、改めて「集中定数整合だとアンテナエレメント本体の分布定数回路との影響は最小限」であることが実証された。
では一番最初の絵にあった、L,Cの値を実際に配線するのは?というのがこの絵なんだけど・・・
すばらしいサイト様にあったUバランを採用するのか?
しかし、もともと集中定数の整合回路はここの等価回路を使っただけだ。この回路をじっと見れば、同軸からCを経て、2つのLに入っている時点でもう平衡回路になっているのではないの!?
ならば、これでいいじゃん。っていう~
集中定数整合回路の採用により、シミュレーションの自動最適化での問題点と、平衡不平衡変換バラン問題が一気に解決した。
と思うんだけど、どうだろう。
--
実際にこれを適用する?3エレ室内八木アンテナの図面だ。このとき検討した室内MLAの代わりに、室内
6m八木にしたらどうなるかという話ですよ。
そうそう、ちょうどこの絵で左だけ外の建物に隙間が開いてるでしょ~。その方向が富士山方向という~。(^o^)/
-------------
まあそれは置いておいて、定数的には1.4pFの容量を可変して調整するということになりそうだが、あまりに容量が小さいので一工夫必要だろう。例えば、他の固定のCと直列にするとか、そもそもそれ以前に、バリコンなんか使わずに電極を2つ空中に置いて、それこそマブチモータで距離を変えるメカを作るとか、または、そもそも当初アンテナの最適化は50Ωでの値で行ったけど、ここで集中定数整合するのだから何も最初のアンテナ設計は何オームでもかまわないというわけだ。
ここの整合回路のLCの値の計算値が小さいということは、等価回路でいうとZ0とRが近すぎるということだから、もっと裸のアンテナのRが小さい方が整合回路の定数は大きくなるかもしれない?
それ以前にまずは、今回のCの値を実際に調整してみる場合の調整具合を見るために、前にやったように、最適化をせずにただパラメータを変化させた生データを自分でExcelで加工してグラフにしたものを示す。
これだ。横軸はマッチング容量。縦軸はR, jX, SWRだ。このように、Cを動かしてもRは変わらない。jXだけをいじっていることになる。
SWRだけを拡大したのがこれ。0.01pF動いただけで、SWRが厳しいことに・・・という、実用上非常に難点な数値なことは自明。実用化する際にはここらへんをなんとかしないとダメだな~。
しかし、脈はあるということが今回わかったので、今回はこれで終了~。
しかし、片方ずつ最適化しても意味は無い。なぜならば、あまりに近くにあるのでお互い影響しあうからだ。
ならば・・・
○○マッチとかそういう何十年も前からの技術にとらわれず、このときにやった整合回路なしのアンテナに、集中定数でマッチング回路を作れば?という。
集中定数だからアンテナエレメント本体の分布定数回路とは影響は最小限。こういうときに、周波数の低いバンドだと逆に楽だ!
さらに言えば、周波数が低いとアンテナが大型になって散々苦労してるのに、マッチングに集中定数を使わないなんてもったいなすぎる!という感触。
さっそくやってみる。
要するに、やってみてうまく行けば、上記の集中定数マッチングだとアンテナの分布定数回路への影響は少ないというのが実証されるということだろう。
まずこれの上の表が、前回のノーマッチングのアンテナの最適化済みの寸法だ。結果から言うと、これの下の部分が求める定数。
これは、エレメント本体は固定にして、集中定数だけをパラメータにして最適化した結果だ。このとおり、理想的動作な感触。
最適化の結果の数値。
R=54Ω, jX=-8Ω, SWR=1.19
が得られた。
そしてこれは特性図。
R+jX, SWR, パターンともに、素直な3エレ八木の特性が保たれている。
まさに、アンテナ本体はいじらず、マッチングだけをやったという意図通りなわけで、改めて「集中定数整合だとアンテナエレメント本体の分布定数回路との影響は最小限」であることが実証された。
では一番最初の絵にあった、L,Cの値を実際に配線するのは?というのがこの絵なんだけど・・・
すばらしいサイト様にあったUバランを採用するのか?
しかし、もともと集中定数の整合回路はここの等価回路を使っただけだ。この回路をじっと見れば、同軸からCを経て、2つのLに入っている時点でもう平衡回路になっているのではないの!?
ならば、これでいいじゃん。っていう~
集中定数整合回路の採用により、シミュレーションの自動最適化での問題点と、平衡不平衡変換バラン問題が一気に解決した。
と思うんだけど、どうだろう。
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実際にこれを適用する?3エレ室内八木アンテナの図面だ。このとき検討した室内MLAの代わりに、室内
6m八木にしたらどうなるかという話ですよ。
そうそう、ちょうどこの絵で左だけ外の建物に隙間が開いてるでしょ~。その方向が富士山方向という~。(^o^)/
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まあそれは置いておいて、定数的には1.4pFの容量を可変して調整するということになりそうだが、あまりに容量が小さいので一工夫必要だろう。例えば、他の固定のCと直列にするとか、そもそもそれ以前に、バリコンなんか使わずに電極を2つ空中に置いて、それこそマブチモータで距離を変えるメカを作るとか、または、そもそも当初アンテナの最適化は50Ωでの値で行ったけど、ここで集中定数整合するのだから何も最初のアンテナ設計は何オームでもかまわないというわけだ。
ここの整合回路のLCの値の計算値が小さいということは、等価回路でいうとZ0とRが近すぎるということだから、もっと裸のアンテナのRが小さい方が整合回路の定数は大きくなるかもしれない?
それ以前にまずは、今回のCの値を実際に調整してみる場合の調整具合を見るために、前にやったように、最適化をせずにただパラメータを変化させた生データを自分でExcelで加工してグラフにしたものを示す。
これだ。横軸はマッチング容量。縦軸はR, jX, SWRだ。このように、Cを動かしてもRは変わらない。jXだけをいじっていることになる。
SWRだけを拡大したのがこれ。0.01pF動いただけで、SWRが厳しいことに・・・という、実用上非常に難点な数値なことは自明。実用化する際にはここらへんをなんとかしないとダメだな~。
しかし、脈はあるということが今回わかったので、今回はこれで終了~。